久しぶりにレンタルでCDを借りた。随分前に持っていたけどもう手元にもデータもなかったアルバムだ。
tears for fearsというバンドの「the seeds of love」。やはりカッコいい。
タモリ倶楽部をよく観ている方なら「かーちゃ~ん許して~」の歌い出しでおなじみのあれだ。
そのアルバムの最後の曲が「famous last words」という。歌詞の意味はよく分からないがこの曲を聴くとある小説を思い出す。
ロバート・R・マキャモンというアメリカのホラー作家の書いた小説「スワンソング」だ。
なぜか、と解説するとネタバレになってしまうのでここでは書かない。
あえて言えば「勇者王ガオガイガー」のラスト、奇跡の大逆転シークエンスも「言葉」だったよな。ってくらい。
最近めっきり小説を読む事が減ってしまったが、俺が小説を読む理由はもう一つしかない。
「スワンソング」より面白い小説が存在するかどうか確かめるためだ。
少し前まで絶版になっていたがまた再版されたようなので買える。
そしたらどうだ?アマゾンのレビューが微妙な事になっているではないか。
まあ、個人の嗜好にもよるのかもしれないし、今改めて読むとまた違った感想を抱くのかもしれぬ。
もっとも☆五つしかないようなレビューはむしろステマの可能性があるので賛否あるのは喜ばしい事でもある。
さてかいつまんで内容を説明しよう。
ジョン・カーペンター的なB級を愛する俺のような人間にはたまらぬ世界である。
核戦争後のアメリカ、薄幸な少女スーと元プロレスラーの男がヒャッハーとなってしまったアメリカを旅する。
ヒャッハーどもの最大手となる暴力集団と善意を持ち再び社会を取り戻そうとする人たちとの壮絶な戦争。
その影でうごめく謎の存在とは、その目的とは何か!?スーはそいつから仲間たちを守れるのか?
そんな感じ。
SF、ホラー、バイオレンスアクションを愛で繋いで固めた、そんな感じ。
いろいろ小説は読んできたけど読むのを止められなくて寝ないで読んだのはこれが最初で最後。
そのせいか終盤は涙で活字を追うのが至難の業であった、というのもこれが最初で最後。
この尋常でない面白さは全く以てどうかしてる!
だが絶対に映画でも何でも映像化だけはして欲しくない。
なぜならエンタテイメント史上間違いなく「最高の美少女」が登場するから。
エロス全くナシですよ。言っときますが。
絵にも役者にも「彼女」だけは無理。脳内だけでいて欲しい。そんな美少女が、ね。
読んだのはもう15年位も前になるかな?
この作者の他の作品「狼の時」も結構面白かったな。第二次大戦時スパイの狼男がナチと戦う話だっけ。
「スワンソング」ほどではなかったけど。
それにしてもホント、最近読まなくなったなあ。
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